レース
レースグローブのお直しの仕方
レースのブライダルグローブを短くする縫製方法
1. 短くする部分をカラー糸でマーキングする
2. 印Aからグローブ口側にはみ出ないように、レースのモチーフに沿ってカット
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3. カット完了
4. グローブ口部分(①)のモチーフの裾を、細かく縫う
5. 縫い終わったレースグローブをひっくり返し、中表にする
“グローブ確認致しました。とてもキレイにお直しして頂きありがとうございました。確かによ〜く見ると繋ぎ目がわかりますが、ほとんど気になりません。まして、お直しを知らないゲストが遠目で見た場合、全く気付かないと思います。
グローブやドレスのお直しについても、お気軽にお問い合わせください。
東京国際映画祭レッドカーペットイベント
2018年東京国際映画祭のオープニングレッドカーペットイベントで、女優のステファニー・アリアン(Stefanie Arianne)さんにVivat Veritasのドレスを着ていただきました!
着ていただいたのはNYC旅行中にゲットした(しかも店員さんと交渉して値切った)ビーズ付きレースを使ったシアードレス。9月中頃に帰国して、10月25日のレッドカーペットイベントに間に合うように、9月、10月の他の注文の合間を縫って仕上げました。ほとんど手縫いなので、子供が側でお喋りしている間や、テレビを見ながらなど細かい時間を活用して作ったドレスです。
ベースとなるのはベージュのストレッチメッシュ。ダンスの衣装などに使われるようなたくさん伸びる生地です。皺にならず、アイロンがけがいらないのが◎。逆にこういう生地はアイロンの温度に気をつけないと、溶けてしまったりするので注意。このメッシュで長袖+背中開き+スイープ丈(裾が床についてから45㎝ぐらいの長さ)のマーメイドドレスを作りました。それをベースに手縫いの始まり!レースの生地のモチーフをひとつひとつカットして、それをメッシュドレスの上にバランス良く配置していきます。裾と上半身を中心にレースをピンで留めて、膝辺りはレースなしに、バランス良く。胸元はV字に見えるように。それからはひたすら手縫いでレースをアップリケしました。
もちろんこのメッシュだけでは着られないので、中に着るスリップも作りました。同色のベージュでキャミソール型のロングスリップを作って着ると、オフホワイトのレースが浮き上がる様に見えてユニーク。仕上げにピーチ色のベルベットのリボンでウエストマークしました。
元はブライダルとして使うことを考えて作ったドレスです。日本ではこういったシアーなドレスを見ることはあまりないけれど、海外のブライダルではこのようなベージュをベースにホワイトのレースの柄を浮き立たせる様なデザインのドレスが近年トレンドになっているようです。ドレスがシアーでボディラインがはっきり見えるデザインなので、敢えて長袖で露出のバランスを取っています。
まだ少し同じレースが残っているので、他のカラーのメッシュで少し変えたデザインでもう一点作ってみようかなと思っています。少しラメが入ったメッシュも同じ棚で見つけて、目を付けていたので^ ^ 色々想像膨らみます。
こちらのドレスは海外のブライダルを意識して作ったのに加え、オーダーメイドのお客様のドレスのアイデアに感化されたこともあるんです。今年春に似たようなシアードレスをコッパー(銅)色でお作りして、製作過程がとても楽しかったのです。手元に置いておくサンプルドレスとして、是非似たようなものを、と考え今回作ってみました。
このように、私が新しいドレスのアイデアを考え付くときは、作業中が多い。お客様のアイデアから、あー次はこうしてみたい、あーしてみたいと色々湧いてくるから、製作は楽しい。お客様と共同製作的なところも私のお仕事の醍醐味です。
こちらのドレスはレンタル受け付けておりますので、お気軽にご連絡ください(70,000円〜)。同じデザインを元にしたサイズオーダーも承っております。
さて、このドレスを着用された女優のステファニーさんが出演の映画、メランコリック(田中征爾監督)、観てきましたー!実は邦画は苦手で、あまり期待しないで行ったのですが、とても楽しめました。普段、ペースの速い洋画ばかり観ているので、邦画の進み方や編集の仕方がゆっくりに感じてしまうのです。
主人公は東大卒なのにちゃんとした仕事に就いたことがない和彦。現在は銭湯でバイト中。そんな中、自分が働いている銭湯が、営業時間後にヤクザの人殺しの場所として使われていることを知ります。知らぬ間に闇の世界の仕事に加担することになる和彦…。
上映は2回のみで、既に2回とも終了してしまっているのですが、映画終了後に監督と役者さん達がステージに登場してQ&Aセッションがあるんです。今さっきまで大画面で観ていた役者さんたちが目の前に登場するなんて、少し非現実的で粋な取り計らいだなぁと思いました。
今回の上映、見逃してしまった方は、こちらから予告編がご覧いただけます。