【オーダーメイドドレスが出来るまで】イメージ写真集めと生地選び
2016年秋にご結婚されたお客様のドレス。
お客様のJunelさんとは2年近く前にEtsyのイベントで会いました。私がウェディングドレスを作っていると話したのを覚えていてくださり、今回ドレスを作ることになりました。彼女はイラストレーターとして活躍しています(インスタがとっても可愛い!@mypaperpigion)。
3話連載で、Junelのドレスが出来るまでの工程を紹介したいと思います。
01.
Pinterestを使ってイメージ写真集め
上記写真出典 左から David’s Bridal, Inbal Dror, BHLND
シンガポールでのカジュアルな結婚式に合うドレスが日本のドレスショップではなかなか見つからなかったそう。
まずはPinterestでボードを作っていただき、いいな、と思う写真を集めるところからスタートです。
Pinterestはボードをシェアしたり、写真をアプリ内で送ったりできて共通のムードボ―ド作りに便利。アプリもあるので移動中などでもお手軽にインスピレーション集めができます。結婚式を計画するにはとても使えるツールです。ボードを「ドレス」「会場」「ベール」「シューズ」などアイディアごとに分けて整理すると後で見返した時に分かりやすくなります。
一度集めた写真を見返すと、共通するデザイン要素が見えてきます。Junelの場合は、レース、膝丈、Vネック。そのポイントになるデザイン要素を次はスケッチに落とし込んでいきます。
02.
具体的なドレスの形をスケッチする
スケッチは実際に生地で形づくる前に頭の中を整理するのにとても役に立ちます。縫製の面から、どこにジッパーをつけるか(後ろ中心か、横か)、裏地は何を使ったら良いか、など頭の中で工程をリハーサルします。お客様と確認したい点も、この段階でとことん確認しておくと、後になってお互いの思っていたことが違った!などの不幸が起きずにすみます。
上記のスケッチの左側は私が描いたもの。右側はJunelからの修正点。さすがイラストレーターだけあってイラストが上手!うっとりしちゃいます。私なんかより全然上手。スケッチチェックで、後ろの背中のあきに変更を入れました。前も後ろもVネックで作ることに決定。
03.
生地選び
Pinterestボード作りの段階で見つけたポイントのひとつはレース。
日本で質の良いレースを見つけるのはなかなか困難です。私がよく行く日暮里繊維街ではなかなかないです。表参道にとっても素敵なフランスのレースを輸入しているお店があるのですが、そこはびっくりするほど高価!見て、癒されるだけでいつもかえって来ます笑
なので大概はネットで海外から取り寄せます。よく使うのはEtsyやMood Fabrics (ムードファブリックス)。ムードはProject Runwayというアメリカの番組でデザイナーたちが生地を買いにいく場所です。ファッションファブリックは本当に色々な種類があるし、ブライダルのコーナーも充実!私はNYに旅行で行くときに実際に生地を見てきて、良かったなと思うものの写真を撮って品番を控えてきます。後日ネットや電話で注文することもあります。
今回のアイボリーのチュールレースはEtsyから。小さなサンプルを購入できるところもあるので、事前に確認が出来て◎。
来週はドレスフィッティングの様子を報告します!
このようなショート丈のカジュアルドレスは本縫い後のフィッティングのみでお作りします。
通常の仮縫いフィッティングを行うロング丈ドレスよりお手頃価格でお作りできます(50,000円~)
通常のフルオーダーメイドウェディングドレスの価格表はこちら。
もくじ
第1話(10月2日) イメージ写真集めと生地選び
第2話(10月9日)ドレスフィッティングの様子
第3話(10月16日)ドレス完成!結婚式の写真
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